貧困の現状をとらえるヨーロッパの動きは、日本の現状とはかなり様子を異にしています。ヨーロッパにおける貧困指標作成は、政策形成と密接に関連しているとちもに、歴史的伝統もあって、貧困および貧困研究に対する政府による関与が顕著です。
EU全体としての指標作りは、確かに各国比較が重要な意味合いを持っていて、他国と比べてどのような指標について優れていて、どのような点で劣っているかの比較のための指標作りは重要でしょう。しかもフランスを代表とする多くの国々で、指標作りは政策形成と密接に関連しています。
ここでは、フランス、イギリス、アイルランド、ニュージーランドの各国の状況をみてみましょう。
1.フランス
2.イギリス
3.アイルランド
4.ニュージーランド
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